利己心は美しいか
例えば、すぐ自分より優れた人の能力を自分の為に利用しようとする人が居るように思います。
そしてその中には、その利己心を、憧れや恋や生存本能などの言葉で言い換えたり、利己心そのものに納得してこれを正当化・美化する人も居るように思います。
時間的に見れば、利己心が生にしがみつくことを目的にしているとすると、これは、可能性の維持の面からは何よりも大事であるように思う一方で、美であるようには思いません。生は、死で終わる点で永続的でなく、よって利己心も永続的・普遍的なものでない為です。
しかし、空間的に見れば、全ての生物に共通するという点では、普遍的であるように思います。
そうであるとすると、利己心は、時間的には美しくなく、空間的には美しいのかもしれません。