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完全さと強さを求めるほど、感受性は麻痺し、悲しくても涙が出なくなり、嬉しくても笑わなくなり、自分の気持ちを感じられなくなり、どんなことでも怖れも喜びもなく淡々とこなしていき、常に冷静で、規範や信念に忠実で、ミスもせず、リスクも取れるようになっていくように思います。
ロボットのような状態かもしれません。
しかし、完全さと強さとは、こういうことなのか甚だ疑問です。
将来人間は、機械に記憶や意識を移して、ロボットのような生を享受できるようになるのかもしれません。
そのような場合、体調も変化せず病気もせず怪我もせず老化もしないので、コンディションは一定で、判断や決断のミスもしない。痛みや恐怖や欲望もデータとして理解しているに過ぎない。
すると、まさしく完全で強いと表現できるように思いますが、何事もトレードオフで、そうなると、不完全や弱さに意味を見いだせなくなるように思います。
お読みいただきありがとうございました。
今日も良い一日をお過ごしください。