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「他者とは自分の鏡に過ぎない」という見方があります。
つまり、鬼は人のうちにも鬼を見るだけであり、凶悪な者に怯える者は自身の内にある凶悪性に怯えているのであり、悪を憎み嫌い悪と闘う者は自身のなかに悪を見て闘っている、という見方のことです。
確かに、警官が犯罪者に、精神科医が精神病者に、探偵が犯人に、王が奴隷になるのはよくあるストーリーである気もします。
つまり、相対する両者は、実は同じ価値観を共有しており、それを肯定するか否定するかの違いでどちらになるのかが決まるのではないでしょうか。
意識・関心を向けたものが、その人の世界観を形作り、その後の選択が、その人の根底にある信条となっていくのではないか、という話でした。
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