分析と持論を書いていく処

分析・仮説・持論を滔々と述べています|異論は認めます│こんな世界の見方もあるのだなという気付きを得て、楽しんでいただいたり、問題解決に役立てていただければと存じます

理性で感情とうまく付き合う人と理性で感情を否定する人

前日の記事(https://give-info.hatenablog.com/entry/2020/01/21/232615?_ga=2.102649537.132001502.1579530054-80278823.1571582311)の続きになります。

C. ここで論じたいのは、①と③の人です。

①の人の中では、理性と感情とが調和しているのに対し、
③の人の中では、理性と感情とが対立しているといえるのではないでしょうか。

いうなれば、①では、
理性くんと感情ちゃんが、互いを尊敬し互いに好きと言い合う、カップルになっているように思います。

一方、③では、
理性くんが、感情ちゃんを怖がり、感情ちゃんを檻に閉じ込めているように思います。

そのため、負けじと感情ちゃんも泣いて怒って叫んで暴れ、なにするんじゃぼけ、と檻をがたがた揺らし、理性くんは余計に怖がって、感情ちゃんに、うるさい、だまれ、ときつく当たる、という流れです。

そうすると、理性的な自分と感情的な自分が分離・対立し、心理学でいうところのアンダーグラウンド※をつくるようになるのではないでしょうか。

※ギャンブル・不倫・アルコール等への中毒、ワーカーホリック、DV、その他依存的な(感情が主導となる)もの

つまり、
刺激の強い(感情を強く感じる)ものによって、感情を表出することで(=感情ちゃんを檻の外に出してあげることで)、普段閉じ込められて鬱憤の溜まっている感情ちゃんを満足させなければならない、という流れです。

また、人は、自分の内面で起こっていることを、自分の身近な人と自身で再現するよう行動する、という考え方もあります。(身近な人:感情的な付き合いをする人)

このような仕組みで自身を理解していると、感情的な付き合いを極力避け、生涯独身でいたり、心情をさらけ出せるくらい親密な友人や恋人を作らないかもしれません。

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D.
1. ここで疑問があります。

仕事で理性的で目覚ましい功績を出しているが、プライベートで依存症を抱える、③のような人の場合、
貢献という観点からみたとき、前者の功績という産出量から後者の産出量を差し引いたものがこの人の貢献量である、と単純な計算でいえるのでしょうか。

他方、仕事で目立たない業績しか出していないが、プライベートは良好である、①のような人は、前者と後者の産出量を足したら、上の人と同じ貢献量になるので、
両者は、貢献量という観点からは、同じ位の人、といえるのでしょうか。

2. このような計算や比較が可能かどうかはわかりませんが、もしできるのならば、両者の貢献量の総和が最大となるところで、両者は互いの価値観を尊重するとよいのではないでしょうか。

3. ところで、前者は、大きな平和と大きな争いを配る人、後者は、小さな平和と小さな平和を配る人であるように思います。

そして、前者は、傷つく争いがあるから、平和の癒やしが好きなのであり、退屈な平和があるから、争いのスリルが好きなように感じます。

つまり、争いと平和のいいとこどりをしたい、それらの利点と欠点を同時に受け入れることはできない、争いも平和も好き、決められない、そんな混沌とした世界を好んでいるように思います。

塩辛いポテトチップスと甘い芋けんぴを交互に食べれば、飽きずに両方を食べ続けられるような感じであるような気もします。

一方、後者は、平和が好きで、争いが嫌いなのではないでしょうか。

4. よって、前者は現実主義的、伝統志向的、
後者は理想主義的、成長志向的、であるようにも思います。

ゆえに、前者は、争いと平和の入り混じった今ある混沌を受け入れ、ただそれに従って素直に生きており、
後者は、今ある混沌を否定し、これに抗う意志をもって生きている、と言えるのではないでしょうか。

5. そして、今ある世界を否定しては現実逃避であり、今ある世界は必ず変化する、という前提に立てば、
まず、前者の立場に立ち、次に後者の立場に立つ、
ということが、自身が最も世界に適応し、自身と世界が平和になる道であるようにも思います。

言い換えれば、まず、自身の感情とはうまく付き合えない、依存症に陥ることがある、争いのスリルと平和の癒やしは交互に味わいたくなるものだ、伝統は大事だし、現実は争いと平和が入り交じる世界である、ということを素直に認めたうえで、

自身の感情とうまく付き合おう、依存症には気をつけよう、なるべく平和を選ぶようにしよう、新しいものも大事にしよう、理想は平和のみがある世界である、という意志を持つことが、世界平和につながるのではないか、という主張です。

また、派生して、理性で感情とうまく付き合う人と、理性で感情を否定する人とが、緊張状態の中で上記のような互いの利点を理解し、相互の考え方を一定の割合(2で述べた割合)で尊重するのがよいのではないか、とも思います。

cf)さらに派生して、自分を含めて誰の味方にもなり(信じる)、自分を含めて誰の味方にもならない(疑う)ことは、自身とその周囲が平和になる方法といえるようにも感じます。

ここ迄読んでいただきありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください。