分析と持論を書いていく処

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対立する性格特性をもつ人が望むこと

○対立する性格特性を持つ人は自由と平和を望む、ということ

1. 例えば、他人に合わせることが得意な、協調性が高く、情に熱い人がいるとします。

そのような人は、
友達をつくることは得意ですが、人との距離を詰めすぎて嫌がられたり、近づきすぎて共依存(相手と自分の感情・思考・欲求の違いがわからなくなり、それらを同一視すること)に陥ったりすることが多くなるかもしれません。

一方で、他人に全く合わせない、協調性が低く、クールな人がいるとします。

そのような人は、自分の世界に入り込んで何かに没頭するので、他人に無関心で、独断的で冷淡に見られたり、しばらく経つと、他人がよくわからなくなって、孤立感を感じたり、会話が噛み合わなくなるかもしれません。

2. このような性格特性が一人の人の中に同時に存在することがあります。

つまり、その人にとって、他人との距離というのは、とても近いかとても遠いかという極端な二択しか存在しない、ということです。

心理学でこのことは、不安型(他人と常に一緒にいないと不安)と回避型(他人を常に避ける)を持ち合わせている、と説明されたりします。

3. そして、このような両極の性格になる経緯は、次のようなものではないか、と予想します。

a. まず初めに、思春期の完璧主義などを発端に、
自分の素の性格を嫌うようになり、
自分の性格以外の性格を演じるようになります。

すると、そのことが好きになり得意になります。

その結果、演じている性格と素の自分の性格が分裂します。

すると、段々と演じることに疲れて来た頃に、楽に素の自分でいたいと思うようになります。

b. そのため、次に、素の自分の性格で楽に居ることを頑張るようにするとします。

すると、そのことがまた好きになり得意になります。

c. その結果、素の自分でいることも好きで得意であり、その逆の自分を演じることも好きで得意である、という状態(両者は対立しがちである)になるのではないでしょうか。

d. そして、このことは、
自分が得意なことをすることも好きであり、自分が不得意なことを頑張ってできるようにすることも好きである、

自分が好きなことをすることも好きであり、自分の嫌いなことを好きになるように努力することも好きである、

といった嗜好に繋がるように思います。

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4. 両者は対立しているようで、
好きで得意であることをしている、という点では
共通しているように感じます。

(違いがあるとすれば、前者は楽で自然体である快、後者は挑戦し変化する快を、それぞれ得られるということではないでしょうか)

5. すると、究極的・理論的には、自分にとって嫌いで不得意なことがなくなっていき、視野と器が広がっていき、全ての性格の受容が可能になるように思います。

つまり、真逆で対立する特徴のどちらをも受け入れるようになるという意味です。

よって、このような人は、平和と自由を望んでいる、といえるのではないでしょうか。

(図)

自由・平和を望んでいる
↑動機
好きで得意なことをしている
↑共通点
素の性格でいる
逆の性格を演じる
↑原因
素の性格とその逆の性格という
矛盾する性格がある

6. また、以上から派生して考えるならば、
全ての価値観を好き嫌いなく受け入れる人と、
一つの価値観だけを好んで受け入れる人が、
真に平和を望んでいるといえるのではないでしょうか。

ここ迄読んでいただきありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください。