神経症的傾向の高/低と内/外向性による4分類
A.
1.心理学のBIG5(人間の性格は5つの要素の組合わせから成るとする理論)では、神経症的傾向の高/低という項目があります。
この指数が高い人は、
優しく、共感能力に秀でていますが、
情緒が不安定である(喜怒哀楽が表出する)、神経質である、といった人付き合いには向かない要素を持っているとされます。
2. また、内向的/外交的という項目もあります。
a. 内向的な人は、
意識が自身の内側に向いているため、
物事について深く思考したり、
人の内面(心理)を把握しているとされます。
インドア派で、読書やゲームなど一人でする遊びを好む、とも言われます。
また、競争心が強く、群れることを嫌い、自由を好むので、クールでドライなカリスマというイメージで語られることもあるように思います。
さらに、言語に強いので、
人と話すとき会話内容に意識が向いたり、
感情や思考を言語化することが得意である、とも説明されるように感じます。
一方、地味で目立たないことを好むので、評価されにくかったり、不安が強く、中々挑戦できなかったりする、とも言われるように思います。
細部の相違に目が行くので、ネガティブで悲観的になりがちですが、半面、客観的な分析を得意とし、リスク管理のできる頭脳派と表現されるように感じます。
b. 外交的な人は、意識が自身の外側に向いているため、地位、名声、イベントなど他人と関わるものに興味を持つと言われます。
そして、人の外面(身体、服装、経歴等)を重視すると言われるようにも思います。
アウトドア派で、スポーツやキャンプやバーベキューなど大勢で共に楽しむ遊びを好む、と表現されたりするのではないでしょうか。
また、仲間意識が強く、自身の所属する集団を大切にする仲間思いな面があり、熱く頼れるリーダーというイメージで捉えられるかもしれません。
さらに、運動ができたり、作業を効率的に進めたり、行動を伴う計画の遂行が得意であったりするように感じます。
派手で目立つことを好むので、評価されやすく、出世しやすい一方で、同じミスを何度も繰り返したり、リスクを取りすぎて、取り返しのつかない大きな失敗をしたりする、とも言われるように感じます。
物事を高い視点から大まかに捉えるため、ポジティブで、人のために頑張ったり尽くしたりできる指導者のようなタイプではないでしょうか。
B. さて、以上の分類を踏まえると、
①神経症的傾向が高く、内向的な人、
②神経症的傾向が低く、内向的な人、
③神経症的傾向が高く、外交的な人、
④神経症的傾向が低く、外交的な人、
の四種に分けられるように思います。
①の人は、内面に意識を向けることができるので、感情に向き合うようにすることで、情緒不安定さから抜けることができるように思います。
そのため、このような人を、理性で感情とうまく付き合う人と表現します。
また、②の人は、あまり感情に左右されず、冷静・客観的・堅実な人で、いわゆる頭のいい人であるように思います。
自分の世界を持っており、あまり、他人に興味がないようにも思います。
そのため、このような人を、お医者さん・研究者さんタイプの人と表現します。
③の人は、感情に向き合うことが苦手で、なおかつ外面を重視するので、躁鬱といった心的問題や、そこからくる依存症を抱えやすいように思います。
社会的地位を求める集団において、見かけることが多いように思います。
また、彼らは、それらの取得に邪魔になる感情を嫌い、これを無視したり、無理やり抑え込んだり、切り捨てようとするように感じます。
さらに、理性的であることに過度にこだわったり、自身が理性的で感情に流されないことを売りにしたりもする傾向もあるように感じます。
そのため、このような人を、理性で感情を否定する人と表現します。
最後に、④の人は、意識が内面に向かない上に、感情に流されない、社会的地位の高い人が多いように思います。
CEOや外科医や弁護士や消防士など、俗に言うサイコパス※が多いとされる職種の人々は、ここに分類できるのではないでしょうか。
※自身や相手の感情に鈍感な人のことを意味しています。
(自他の感情に左右されない行動を取れるため、死を怖れずに火に飛び込んで人を助けたり、他人を道具・駒のように利用したり、数的に数えることができる、というような人です)
(②の人は、他人に意識が向いていないのに対し、④の人は、向いている、という点で異なるのではないでしょうか)
そのため、このような人を、感情に鈍感なタイプの人と表現します。
後日の記事(https://give-info.hatenablog.com/entry/2020/01/22/140611?_ga=2.103591360.132001502.1579530054-80278823.1571582311)に続きます。
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