分析と持論を書いていく処

分析・仮説・持論を滔々と述べています|異論は認めます│こんな世界の見方もあるのだなという気付きを得て、楽しんでいただいたり、問題解決に役立てていただければと存じます

成功とは、いいと思うものを得ること。幸福とは、得るものをいいと思うこと。の考察

ウォーレン・バフェットの言葉「成功とは、いいと思うものを得ること。幸福とは、得るものをいいと思うこと。」(https://twitter.com/WarrenEBuffett9/status/1227883882466435073?s=19より引用)を読んで考えたことを書いていきたいと思います。

1. ここでの「成功」は、掴むものとして扱われている、という見方ができるように思います。

a. そして、何かを掴みたい、欲しいと思うとき、そこには、何かが不足している、という欠乏感・危機感もあるように思います。

この欠乏感を、外的なものを手に入れることで埋められるかもしれない、と考えることは、この世界・時における自分自身以外のモノ・人に、自身の主観的な満足感について依存する、ということであるように思います。

例えば、理想の自分になりたい場合、現在の自分の求める満足感は、理想の自分に依存していると言えるのではないでしょうか。

b. ちなみに、何かを掴みたい、欲しいと思うとき、そこには、積極性・能動性があるように感じます。

ゆえに、このような見方に立つ場合、人生を積極的・能動的に生きる立場が「成功」と結び付けられているように思います。

2.  一方、「幸福」とは、第一に、いいと思って得たのではないもの(偶然得たもの、悪いと思って得たもの)を、いいと思うこととして扱われているように思います。

ところで、何かをいいと思う時、そこには、満足感・安心感もあるように思います。

そして、これは、上記の欠乏感・危機感と対立するのではないでしょうか。

ゆえに、このような意味で幸福を理解するならば、1における「成功」とは、満足感・安心感を得る為に目指すものではなく、いいと思うことを手に入れるために目指すものとなり、「幸福」とは両立しない・緊張関係にあるもの、と考えられるのではないでしょうか。

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3.  第二に、「幸福」とは、いいと思うことを得た(=成功)後に、それをいいと思うこと(=幸福) である、という見方があるように思います。

これが成り立つには、あるものを常に良いと思っていることはない、という前提が必要であるように思います。

この前提は、美味しいと思ったりんごを手に入れて食べても、美味しいと感じる時と、美味しくないと感じる時がある、という意味です。

この場合、「幸福」は、いいと思ったり思わなかったりするものをいいと思うこと、として扱われているように思います。

ゆえに、このような意味で幸福を理解するならば、「成功」とは、満足感・安心感を得る為に目指すものではあるが、それらは永くは続かないため、得たものをいいと思うことも必要だ、という考えができ、従って、「成功」は「幸福」と両立する・相補的関係にあるものと考えられるのではないでしょうか。

4. また、2,3のような考えに立つと、「幸福」は、正当化や肯定や思い込みの上に成り立つものとして扱われているようにも思います。

ここ迄読んでいただきありがとうございます。今日も良い夜をお過ごしください。