成功とは、いいと思うことを得ること。幸福とは、得るものをいいと思うこと。の考察(続)
1. 昨日の記事の3の内容を図にまとめました。
3では、下図のような前提のもと、
下図のような関係が成り立っているのではないか、と予想しています。
2. 図を説明すれば、次のようになります。
つまり、得たものをいいと思うことが幸福であるとすると、いいと思わないことを得た(成功しなかった)場合に、これに意味付けする(正当化する、肯定する)ことができるように思います。
一方、いいと思うことを得ることが成功であるとすると、(以前いいと思って)得たものをいいと思わない(不幸である)場合に、これに意味付けする(正当化する、肯定する)ことができるように思います。
ゆえに、このような見方をする場合、成功の定義と幸福の定義が、互いに補い合って不成功と不幸の場合をも肯定している、といえるのではないでしょうか。
3. 一方で、もし昨日の記事の2のように、幸福と成功が、独立・無関係であるという見方に立つとします。
この場合、成功しても成功しなくても幸福にはなれますが、幸福になっても成功するとは限らない、といえるように思います。
また、幸福は誰でも得られますが、成功は誰でも得られる訳ではない、ともいえるように思います。
つまり、自他の区別・所有という考えが前提にあったり、ゼロサムゲームを肯定していたり、幸福と成功の独立性を示す考えであるように感じます。
一般的には、このように捉えることが多いと予想します。
ですが、両者は、一見独立しているようで、成功を目指す動機が、欠乏感・危機感である場合、互いに干渉し合い対立するようになると予想します。
ゆえに、互いが独立し続けるには、満足感・安心感を持ち続けた上(俗に言う自己肯定感がある状態)で、いいと思うことを得ようとし続ける欲(俗に言う自己効力感を高めようとする向上心)が必要であることになるのではないでしょうか。
ここ迄読んでいただきありがとうございます。今日も良い一日をお過ごしください。