助けを求めるとは?
1. 死ぬほど苦しいのに誰も助けてくれなかった。
そのような経験をすると、深い人間不信に陥るように思います。
また、大きな力に縋りたくなったり、大きな力を持とうとしたりするように思います。
一人でなんとかしようと独立心を持って頑張ったりするようにも思います。
優しい言葉を掛けられても、自分を利用しようとしているものだろう、偽善だろう、所詮他人事で言っていることだろう、等と思うようになるのではないでしょうか。
怖くて人に弱みをさらけ出せない、と感じたり、なりふり構わず助けを求めるにはプライドが許さない、負けな気がする、と感じたりするかもしれません。
また、なんとかこの場面を乗り越えたとしても、また同じようなことが起これば、また助けを求めなければならないのだろうか、と考えるかもしれません。
弱い自分を認めるのが怖い、と感じるかもしれません。
こだわりを守りたい、と思うこともあるのではないでしょうか。
2. このような場合は、助けを求めたい、と思っているにもかかわらず、リスクへの恐怖等からそれができていない、という状態であるといえるように思います。
3. ところで、助けを求める(頼る)とは、意図的に次のようなことを行うことであるように思います。
即ち、こだわらない、任せる、自然体になる、力を抜く、手を抜く、他人にスキを見せる、他人につけ入れさせる(利用される・搾取される・損をする・支配される・馬鹿にされる・マウントを取られる・罵倒される・モラハラやパワハラをされる・虐められる・暴力を振るわれる・嫌がらせを受ける・脅される・恥辱を受ける・笑われる・無視される・命を奪われる・後悔する・信じていた(期待していた)味方がいなくなる等、各々が感じるリスクを受け入れ、それでもスキを見せ、助けを求める)、ということであるように思います。
4. そして、これを決断する(助けを求める以外の選択肢を切り捨てる)ということでもあるように感じます。
このように、助けを求めると決断した時点で、その人は、助けを求めることに関して、自他のリーダーシップを取ることになるように思います。
ゆえに、その人が、達成したいこと(目的)に対して、本心から助けが必要だと思うならば、そうすることが、彼/彼女にとって正しい、ということになるのではないでしょうか。
5. 逆に言えば、助けを求められない、というのは、上記のリスクのうちのどれかが自身の大事にしているものを脅かす決定的なリスクであるということを意味しているのかもしれません。
即ち、それ(そのリスクの回避)が、本心からその人の達成したいことである、ということではないでしょうか。
この場合、ここまで苦しみながらもそれは手に入れるべきものか、と問うて反省したり、そうでないと思った時は、迷わずその選択肢(ここではリスクの回避)をすぐ捨てる決断が必要であるように思います。
6. このことから、本当に苦しいと感じるときは、人生の岐路に立たされている、といえるのかもしれません。
ここ迄読んでいただきありがとうございます。今日も良い夜をお過ごしください。