分析と持論を書いていく処

分析・仮説・持論を滔々と述べています|異論は認めます│こんな世界の見方もあるのだなという気付きを得て、楽しんでいただいたり、問題解決に役立てていただければと存じます

支配欲は被支配欲であり宗教的である

支配欲は被支配欲でもあるように思います。

つまり、誰か・何かを支配したい人は、その誰か・何かに支配されたいと望んでいるのではないでしょうか。

例えば、他に対する自身の優位性を示したい、認められたい、自身の価値観を変えたくない、といった自身の内の強い欲は、他による隷属を生み、利用され得ると感じます。

リスクや不確実性への怖れ、苦しむ者への憐れみ、といった感情が、利用されやすいということと似ているかもしれません。

つまり、人参をぶら下げられて、これに飛びついたら、毒入りかもしれませんが、その可能性さえも受け入れているのではないか、という主張です。

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もしそうであるならば、自由を望む、即ち、支配に抵抗する方法は、対象に支配されることも望まず、対象を支配することも望まないことになるのかもしれません。

また、このような欲に対する依存的な態度、無条件に肯定的な態度は、宗教的であると感じます。

そして、上のように自由を望む態度と、隷属を望む態度は、哲学と宗教の対立や、自由意志の有無をめぐる対立を彷彿とさせます。